ルギア

WCS2010は4月28日現在45地域(?)で開催されました。

その中で未だ優勝PTに入っていない唯一の伝説ポケモン、ルギア。

今回はその弱さ、使用頻度の少なさを探るとともに、
どうやったらうまく使いこなせるのか?

ルギアの可能性について探っていきたいと思います。




まず種族値
106-90-130-90-154-110

耐久よりの種族値になってますね。
ここに使用頻度の低さの一番の原因があると思います。

GSはカイオーガの潮吹きを中心とした高火力の技を
中心にバトルが展開されていきます。

誰かそのような高い火力を生み出せるのか?
一般枠より種族値合計の高い伝説枠のほうが
火力が出るのは当然ですね。

ようするに、伝説枠には受けに回る耐久よりの種族値よりも、
相手のPTを壊滅に追い込むような火力のポケモンを入れたい訳です。

これがルギアの使用頻度の低さの一番の原因かなと。

挑発、スカーフトリックなどで技を縛られてしまうと
ほとんど仕事が出来ず置物になってしまうのもひとつの原因ですね。

専用技のエアロブラストはタイプ一致の威力100技ですが、
火力はほとんど期待できません。

飛行技が打ちたい相手としてはルンパ、猿などが上がると思いますが、
これらの敵に対しての技のダメージはこれだけしか入りません。

(引用:ポケモンの館)
概算なのでここを使わせていただきましたが、
ここの計算機は多少の誤差があるようなのであまりオススメしません。

ルギアLv50 → ゴウカザルLv50
技:エアロブラスト
特攻:110 (特防:91 HP:151)
倍率:2*1.5
ダメージ:140〜165 [乱数1]
(割合:92.7〜109.2%)

C無振りルギア→性格せっかちの耐久無振りゴウカザル

ルギアLv50 → ルンパッパLv50
技:エアロブラスト
特攻:110 (特防:152 HP:159)
倍率:2*1.5
ダメージ:84〜99 [確定2]
(割合:52.8〜62.2%)

C無振りルギア→性格穏やかのテンプレルンパ


見ての通りの火力しかありません。
ドクロッグもH252振りなら確定で耐えられてしまいます。

ただし猿には天候ダメージを一発入れることでなんとかなります。
タスキ潰しにもなるし、よほど低乱数を引かない限り落とせますね。
どうせタスキですからゴウカザルに関しては問題ないでしょう。

問題はルンパッパですね。
たいていのルンパッパの持ち物はオボンなので、
オボン込みで計算すると確定で2発耐えられてしまいます。

ブラストがルギアで一番火力の出る技なのですが、
これだけしか削りきれないとなるとサポートを任せましょう。

ただ、前述した通り挑発が厳しいので挑発持ちからは
必然的に逃げることになりそうです。
GSでは挑発が少ないのが救いといったところでしょうか。

ではどういうサポートをさせるのか。
ルギアを活躍させるに当たって一番大事な部分になってくるでしょう。

ルギアの主な補助技を上げてみましょう。
一般にGSでよく見るルギアの持っている技としては、

めいそう・ひかりのかべ・しんぴのまもり・リフレクター
はねやすめ・でんじは・いばる・みがわり

このあたりでしょうか。あまり見かけないものであれば、

どくどく・にほんばれ・あまごい・スキルスワップ
じこあんじ・トリック・おいかぜ

このあたりが上げられそうですね。

まあ一般的な構成を考えていきます。
対テンプレパを意識した構成にしていきましょう。

まず、リフレクター。
これはかなりギラグロスに刺さりますね。
最近のギラグロスギラティナは大抵電磁波持ちの物理型なので、
リフを張っておくだけでかなりの牽制はかけられると思います。

次に、でんじは。
これはいろんなパーティーな刺さりそうですが、
特に刺さるテンプレパといえばサルキア、オーガルンパあたりかな。
とりあえず電磁波を巻いておくだけで相手に与える恐怖は
かなりありますね。例に挙げた2つのパーティーは足を奪われると
とても動かしずらいパーティーなので、ルギアが相手に与える
恐怖はなかなかのものでしょう。

ただ最近はサブローパのような先発に鉄球オーガを
置いたパーティーもよく見るので少し面倒ではありますが><

あとの2枠はパーティーと相談になってくるのではないでしょうか。

とりあえず、ブラストは入れておきたいかな。
天候ダメージを入れるだけでゴウカザルがほぼ確定なのは
なんだかんだで大きいと思います。

残り一枠ですが、自分は場持ちを良くさせるために
はねやすめを入れてみるのがいいと思います。

最後に相手のポケモンと1対1の状況になったときでも、
相手のPP切れを狙うことが出来るのは大きいと思います。

というわけで構成はとりあえず、

でんじは・リフレクター・はねやすめ・エアロブラスト

このようになりました。
ただまあこれはあくまで一例なので、
いばしんぴを組み込んでみたり、パーティーによっては
瞑想身代わりルギアなんかも相手にとってはかなり厄介な存在に
なってくるかとは思います。

例にあげた構成のルギアは割りとどんなパーティーにでも
組み込みやすいんじゃないかな。

こいつを組み込んだ構築は自分はこんな感じに落ち着きました。


ルギア(臆病 220-*-*-*-36-252)@残飯

でんじは・はねやすめ・リフレクター・エアロブラスト

残飯を持たせるのでHPは16n+1。
あとは最速で余った分を特防に回しただけの単純な配分です。


メタグロス(意地っ張り 236-84-*-*-188-*)@ラム

まもる・だいばくはつ・アームハンマーバレットパンチ

Sの個体は16のものを使いました。
Lv50のときの実数値は83になり、
アムハンを2回打つことによってトリル下で
鉄球オーガに対して先制を取ることができます。

耐久はテンプレの控えめオーガの雨潮吹き耐え。
残りをAに持っていったこれまた普通の配分ですね。


バンギラス(勇敢 252-252-*-*-4-*)@ヨプ

まもる・けたぐり・かみくだくいわなだれ

思考停止HAぶっぱ。
トリパに対しての立ち回りがどうしてもきつくなるので
勇敢最遅の個体を採用してみたが意地っ張りS84のバンギを
使っていたときと使い心地はほとんど変わらなかった。


カイオーガ(臆病 *-*-*-252-4-252)@メガネ

しおふき・かみなり・だくりゅう・れいとうビーム

このパーティーの基本的な立ち回りは、
ルギアで電磁波を巻いて相手の足を奪ったあと、
メガネオーガの超火力で相手を一掃する、というものになります。

その主役がこいつですね。
H無振りだとちょうど16n−1になって
天候ダメージが最小の割合で入ってくれるので
この配分がいいのかな、と思います。
余った4をBに振る、Dに振るで変わってくるのかなぁ。


このPTはギラグロス・サルキアが全盛期のときに作ったものなので、
今の環境では少し使いずらいかもしれません。

ただ、その環境のときのこのPTの勝率は、
体感的には8割超え、下手したら9割を超えていたと思います。

結論としては、ルギアの耐久の高さを生かして、
電磁波によって相手の足を奪ったり、
いばしんぴによって味方の攻撃をサポートしたり…

クレセリアとは足の速さ。
速い電磁波巻き、壁貼りというだけで思い切り
差別化は成立していると思います。

ラティアスとは耐久の高さ。
はねやすめを上手く利用することが出来れば、
相手のポケモンすべてに電磁波を巻くことも決して
不可能な話ではありません。

S110という種族値
H106B130D154という高耐久。
この二つを上手く生かして、いかに自分のパーティー
動かしやすくするのかがこのポケモンの鍵だと思います。